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発表の概要
1.

最近の標準化の動向

経済産業省 産業基盤標準化推進室 田中康裕

   
2.

太陽電池モジュールと暴露試験

(財)電気安全環境研究所  加藤  宏

 太陽光発電は、我が国のエネルギーの一部と認知され,二酸化炭素削減にも必要不可欠なエネルギーとして位置づけられている。本項では、この太陽光発電システムの要である太陽電池モジュールに関し、最長15年にわたって実施してきた暴露試験の報告とともに、現在、30年という長期間に亘る寿命を期待されているモジュールの長期耐久性試験方法の標準化に向けた技術用件の整理を目的として開始した暴露試験について報告する。

 

3.

熱可塑性ポリエステル樹脂粉体塗装亜鉛めっき鋼材等の耐久性評価

東日本電信電話(株)  半田 隆夫

 屋外で使用される通信設備の高信頼化を目的として、汎用の溶融亜鉛めっき鋼材に対する長寿命塗装技術の開発に取り組んでいる。厚膜で遮蔽性の高い粉体塗装技術に着目し、その中でも、塗膜の強靭性等に優れる熱可塑性ポリエステル樹脂粉体塗料、その塗装技術を開発、実用化した。今回、これまでの評価結果、20年に亘る強塩害地域での暴露試験、通信設備への適用状況等について報告する。

 

4.

住宅資材の耐久性評価

旭化成(株)  今井 秀秋

 住宅産業においては、ライフサイクルエネルギーの低減やライフサイクルコストの低減という観点から、「200年住宅」構想が提案されるなど住宅資材の高耐久化と安定化が求められている。住宅用高分子材料高耐久化の研究開発において、劣化プロセスを解明し、耐久性を短期間で評価することが重要となっている。ここでは、主要な住宅資材の高耐久化の試みと劣化プロセスの解明を検討した例を示す。

 

5.

塗料用ふっ素樹脂の耐候性 −実績と基礎データ−

旭硝子(株)  高柳 敬志

 溶剤可溶形のふっ素樹脂塗装仕様が、建築、防食、飛行機、車両に利用されるようになり20年以上が経過した。本報告では、ポリマー、塗膜、塗膜を組み合わせた塗装仕様及び基材の耐久性、具体的には暴露による分子量変化、光沢、色差をはじめとし、SWM、QUV、キセノン、DMWなどの各種促進試験における耐久性評価結果を報告する。また、塗装仕様におけるインピーダンスの測定結果、暴露約20年経過後のふっ素樹脂塗装仕様の実構造物における調査結果との比較、ふっ素樹脂塗装仕様の高耐久によるLCC(ライフサイクルコスト)低減効果などについてもあわせて報告する。

 

6.

自動車部品の耐候性評価 −樹脂の劣化−

日産自動車(株)  佐藤 孝幸

自動車用外装部品には、造形自由度及び軽量化等の観点から様々な樹脂材料が使用されている。一般的には塗装して使用する場合が多いが、意匠性や原価低減の要望から無塗装で使用する場合が増えており、自動車業界ではこうした材料の耐候性の見極めが重要な命題となっている。今回、無塗装部品の耐候性について、市場での劣化と、耐候試験後の劣化を比較した結果から、今後の耐候性試験について検討必要な項目について発表を行う。

 

7.

大気環境のACMセンサーを用いた腐食性評価

東京電力(株)  龍岡 照久

 大気環境に曝される設備等を構成する金属材料は、海塩粒子、酸性雨等様々な大気環境の影響により腐食が生じる場合があり、環境の腐食性評価、腐食寿命予測が課題となっている。海浜地区、山間部等におけるFe/Ag、Zn/Ag、Al/Ag対ACM (Atmospheric Corrosion Monitor) 型腐食センサーを用いた大気環境の腐食性評価結果について報告する。

 

8.

銀板及び銅板暴露による腐食環境評価と初期腐食生成物のキャラクタリゼーション

東日本電信電話(株)  渡辺 正満

 屋外及び屋内環境の腐食性を評価する方法として銀板及び銅板を1ヶ月暴露し、その後に腐食性元素である硫黄及び塩素を分析する方法を検討し、その評価法を主として通信機械室内の腐食環境評価に適用してきた。今回、銀板及び銅板暴露による腐食環境評価及びその適用事例について報告すると共に、これまで知見の得られていなかった銀及び銅の初期腐食生成物の分析結果について紹介する。

 

9.

短期暴露試験による耐候性鋼材の新しい現地適用性評価方法

(株)神戸製鋼所  中山 武典

 ワッペン試験片と呼ばれる薄型試験片を既設橋梁あるいは所定の架台に設置し、1年間の腐食量を求めて、そのデータからその架設予定地の腐食量を推定して、耐候性鋼材の適用可否を判断する方法である。この方法では、架設環境における飛来塩分量だけでなく、温度、湿度などの腐食因子すべてを反映した腐食データを使用するため、従来の飛来塩分量に基づく判定よりも高精度に判定が可能である。さらに、飛来塩分量測定の場合よりも低コストなどのメリットがある。

 

10.

防食性能照査を可能とする大気腐食性評価のためのデータベース構築への取り組み

(独)物質・材料研究機構   田原  晃

   「さびでさびを制御する」という発想に基づいて開発された耐候性鋼材は優れた防食機能を有した材料である.しかしながら,どのような環境においてもその優れた防食性能を発揮できるわけではない.従って,耐候性鋼で橋梁を建設する際には,「建設予定地において、耐候性鋼材が適用可能かどうか」という材料適用性の可否を検討しなければならない.従来,この適用性可否を判定するためには,飛来塩分の測定結果のみが利用されていたが,ぬれ時間や気温等も考慮に入れた腐食減耗量の推定方法が提案されており,さらには,簡易な現地試験なども提案されている.本報告では,大気環境で使用される材料の防食性能照査のための大気の腐食性評価の方法に関して,これまで得られたデータをもとに耐候性鋼材の防食性能発現のための主要な要因を検討し、データベース構築への取り組みを紹介する。
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